いつものうるし通信 第67号
2009.08.05



この日曜日、ほんとに久しぶりに長男をのぞく家族4人で金沢へ。
高校生の長男はサッカー部でビーチサッカー大会&バーベキューだとか。

なんと10年ぶりぐらいに映画館で映画を見ました。
「ROOKIES」
大人気だったテレビ番組の完結編。意図が丸見えの、まことにベタな熱血スポーツ映画。
しかし、不覚にも涙してしまった。

「夢に向かって一緒にがんばろう」
「人の夢を馬鹿にするな」
「おまえをを信じる」
「あいさつ」
「ありがとうございました!!」
 ・・・・・・・・・・・

凝った作りではないのだが、人として当たり前の言葉が台詞になって続きます。
特に「夢」という台詞が多いのです。
ぼくの夢は何だったのだろうか・・・久しぶりに思い起こしました。

「木とうるしで創られたモノが、今の暮らしの中で当たり前になること」
「自分が生まれた輪島が少しでも元気になること」
「家族と職人さん、スタッフさんたちと、一緒に前を向いて生きていくこと」

なんとも曖昧。しかも簡単なことではないのです。木とうるしが当たり前になることなんかはゴールが見あたらない・・・。輪島の元気はなかなか回復してこない・・・。様々な行動に対してみんなの足並みがいつもそろうとは限らないし、離れる人もいるでしょう・・・。まことに残念ですが、仕方ない・・・・

3日の月曜日には、金沢美大大学院の工芸専攻で講義をしました。
大学院生に教えることなどなにもなく、自分がこれまで動いてきたことを話すだけなのです。
でも、2時間半話し続けました。(「ROOKIES」も2時間半だった。)
すこし眠そうな人もいたが、熱心に聞いてくれました。具体的な質問もあり、充実した時間が過ごせたのです。うれしかったですね。

人に話をすることをよく引き受けるようにしています。その機会にいろいろと自分の動きをまとめことが出来るからです。ここ何年も、走るだけ走り、動くだけ動いています。まったく余裕がない暮らしです。なさけない。まわりの家族、職人さん、スタッフはたいへん。
困惑しているだろうなと思いながらもやはり動いています。すこし意識して、自分のことをもう一度じっくり考える時間を作るべきだなと感じた8月はじめでした。

さて、冷夏とは言われますが、昨年に続き真夏の大阪「舎林」さんでの個展のご案内です。
何年か前、輪島に旅行に来ていた山田冨美子さんと偶然出会い、交流を重ねていくと、漆を元気にしたいから!と大阪阿倍野に漆専門のギャラリー&漆教室を始められました。東京小石川の「スペースたかもり」高森寛子さんとも親しくされています。どちらも漆が好きな人、漆が気になる人、漆を使い始めてみたい人、、、、、。
ぼくの夢にゴールがあるかもしれないと感じる人たちが来てくれるのです。
暑いだろうけれど楽しみです。

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


桐本泰一 いつものうるし展 3

●会期 2009年8月6日(木)~8月12日(水) 11:00~18:00 ※会期中無休
●会場 大阪市阿倍野区阿倍野筋2-4-41 〒545-0052
    TEL&FAX 06-6624-2531
●アクセス 地下鉄御堂筋線 天王寺駅9番出口
      近鉄電車 あべの橋駅  
      地下鉄谷町線 阿倍野駅1番出口
私は20数年前、大阪でネクタイしめて設計の仕事をしていました。
大阪の夏はすごく暑いのですが、そんな気候の中であえて漆の企画を行います。実は、木に漆が塗られた漆器は保冷性に優れ、冷たいモノを入れると、その冷たさが長持ちするのです。今年は、傷が付きにくい「makiji(蒔地)」にかき氷をいれて味わっていただこうと思います。
うるしで涼みにきませんか?
東京事務所のご近所に住むグラフィックデザイナーの柏木江里子さんに漆器を持ち運ぶ袋を創作していただいています。柏木さんの、手ぬぐい、うちわ、扇子、夏小物なども紹介いたします。


■桐本泰一在廊日:8月6日(木)~9日(日)



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