いつものうるし通信 第49号
2008.10.23



世界的な金融不安が今後どのように推移していくのか注目しています。
一刻も早く回復してほしい!と思いますよね。
そんな中、先週末都内で個展会場でトークショー、取り扱いのお店で接客を5日間行いました。
やはり、お客様の動きがすこし鈍くなっているような気もしますが、漆に積極的なお客様もいらっしゃいました。

個展会場では、重箱をお求めになった方がは、その重箱をランダムに組み合わせ、フラワーアレンジしてくれた写真が送られてきました。トークショーの話がきっかけで、「やってみよ!」と購入してからすぐにチャレンジしてくれたようです。長方形の朱色が、華やかな花をさらに引き立てていました。

日本橋三越店では、外資系会社で法務部長さんが「日本らしい箱」が欲しいと来店。
海外からのお客様に引退記念?に渡したいと。
溜の重箱の中を傷が付きにくい仕上げにして一段フタ一枚、フタには松の蒔絵をワンポイント。
裏には英文文字入れ・・・。私より体が大きな女性でしたが、とっても陽気な方だったので、彼女の細かな要求にも「そうかあ、これならどうです!」とノリノリでうまく提案できました。

また、中目黒のセレクトショップでは、ご自身の身の回りに使う家具を、拭き漆と傷の付きにくい仕上げで作って欲しいとの要望にも恵まれました。これまでにも何度も来店され、悩んだ末に決断。提案図なども面前で描きながら充実した打ち合わせが出来ました。

通常作ったモノがコンスタントに売れていってくれればそれにこしたことはありません。しかし、モノへのこだわりを持った方々は、自分のオリジナルを求めています。そういった要求に応える体制が重要だと感じています。それには、ただ単に図面、CGなどでの提案だけでなく、職人さん、材料の手配など生産体制の強化も必要です。すべてが機械化されて、いわゆる効率の良い生産性ではなす事が出来ない分野が存在するのです。

ルイヴィトン発祥の地にある工房で行われていたオーダー品への対応。全世界のブッティックから月平均200種類ものオーダー品を製作しているといいます。ある歌舞伎役者の化粧道具と鏡台も手掛けていました。ハリウッドスターの身の回りすべてを収納するトランクもありました。様々な国からの職人さん達約200人がほぼ手作業で丁寧に創り上げていたのです。
大きなヒントを頂きました。がんばりたいと思います。

さて、今回は新宿伊勢丹で開催されています、デザインタイド2008の企画のご案内です。蒔地シリーズの新作もたくさんでていますので、どうぞお出かけください。

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


LIFE WITH SMILE ~笑みのあるくらし~ 「ISETAN × DESIGNTIDE TOKYO 2008」

●期間 2008年10月22日(水)~11月4日(火) 10:00〜20:00
●会場 伊勢丹新宿本店 本館5階 特選和洋食器 
    東京都新宿区新宿3-14-1 〒160-0022 
    tel:03-3352-1111
さまざまなジャンルから集まった作家たちがデザインを発表し、トレードするためのエキシビジョン「デザインタイド東京2008」。本年は伊勢丹新宿店エクステンション会場になり、話題のクリエーターたちの作品を紹介します。

輪島キリモトからは、デザイナーのコラボレーションシリーズを出展。
小泉誠さん、山埼宏さん、大治将典さん、塚本かなえさんデザインのうるしが一堂に展示されています。小泉誠さんデザインひさご型のお弁当箱やうつわシリーズ、大治将典さんデザインの日持ち箱(お重箱)シリーズや隅丸長手盆・四方盆などの新作も発表いたします。他、山崎宏さんデザインのぐい呑みシリーズや一輪挿しシリーズ、塚本かなえさんデザインの茶筒シリーズなども並んでいます。


■デザインタイド記念イベントトークショー 11月3日(月・祝)14:00〜
 デザイナー・大治将典氏 × 漆プロデューサー・桐本泰一



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