第34号 2008.03.01



3月に入りました。輪島では、春一番が吹いたようでが、相変わらずグレーの空と海です。
ああ、思い切り日光を浴びたい!しかし、今年の冬は寒かったですね。
出張時の都内は、特に空っ風が吹き荒れて痛かった・・・。
歩くのにめげて、何度もタクシーに乗ってしまいました。
資料を持ちながらの移動は、硬いからだをさらにコチコチにします。
輪島に帰り、治療院のけんちゃんにほぐしてもらうとやっと復活。
いつまで、このような動きが続けられますやら・・・。

さて、改装が終わった自宅のお風呂。
狭いのですが快適です。浴室内、浴槽の保温力が違うんですね。
あったまると疲れも取れます。思い切って直して良かった。
3、4月は、いよいよ本格的稼働が始まり、新企画、新作のお披露目などが続きます。
今年は天災に見舞われない限り、意欲的挑戦を行ってまいります。
どうぞご期待ください。

昨年3月に企画展をさせていただきました燕子花さんでの漆展です。
今年は、昨年の地震以降に具体的な活動を始めた漆創作グループ「滴」の皆さんと一緒に出展いたします。滴のメンバーは、輪島を中心に石川県在住の30歳代。
代表の古込和孝さんは、沈金を中心に、蒔絵、漆塗りも手がける30歳。北村竜治さん(蝋色師)、田中義光さん(蒔絵師)、坂口彰緒さん(漆芸家)、芝山佳範さん(沈金師)、岡裕之さん(漆芸家)あわせて6名が出展いたします。

テーマの「器局」は、本来煎茶道で使われる道具で、煎茶道具の部屋というのが本来の意味なのですが、今回は煎茶に限らず、普段に使えるお茶道具、お酒の器、ご飯、味噌汁、スープなどの椀や皿・・・そんな「器の部屋」を3タイプ作りました。
●お茶仕様 
●お酒仕様
●お椀、お皿仕様

枠は、輪島の地元材「あすなろ」、板部分は「桐」使用のうずくり加工、ほぞや溝をしっかりと加工した軽くて丈夫な構造に、丁寧な黒拭き漆仕上げが施されています。その他にも、暮らしで使える茶櫃、茶托、皿、菓子鉢、酒器などを展示いたします。(「局」という文字に部屋という意味があります。)

滴のメンバーは茶道具を中心に出展いたします。
茶道で使えるお道具なのですが、日常の生活でもこっそりと見たくなる漆の器、道具を作っています。素地は、木地だけでなく、和紙を貼り重ねて作る漆器もあります。
気軽に使うことができる茶の道具をご覧ください。

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


~ 器 局 ~ 桐本泰一・滴 漆展

●会期 2008年3月7日~30日 13:00〜19:00 ※毎週月、火/休館日
※本館は12:00〜19:00。火曜/休館日
●場所 燕子花 別館
    東京都目黒区青葉台2-16-7
    tel:03-3770-3401
お茶、お酒、お椀、お皿。暮らしの道具を収める漆の部屋。
滴の茶道具たちとともにお楽しみください。


■3月7日17:00〜宴を催します。
■滴メンバーの指導による漆塗加飾技法「沈金」に挑戦されるかたを募ります。
3月8日(土)、9日(日)、29日(土)、30日(日)
1部 13:00~16:00
2部 16:00~19:00
詳しくは燕子花別館(tel:03-3770-3401)までお問い合わせください。(要予約)
※8,9日に余裕がございます。是非ご参加下さい。


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