いつものうるし通信 第62号
2009.05.13



日本橋三越本店5階、J・スピリッツコーナーのリニューアルに伴い、4月25日「輪島キリモト」もリニューアルオープンしました。

漆布みせ仕上げ、漆蒔地仕上げなど「傷が付きにくい」漆のテーブル天板を展示台に敷き詰め、漆の色、質感などを大きな面積で見ていただけるようになりました。また、お住まいで「あったらいいな」と思われる漆小型家具なども、各所に展示しています。
漆の器、小物などは、使用事例写真などをお見せしながら、「漆を使うこと」がよりリアルに感じていただけるようなリーフレットなども取りそろえました。

わたしはオープンしてから4日間在店しました。多くの方々にご来店いただいております。
ありがとうございます。
お隣は、秋田の曲げわっぱ「柴田慶信商店」さん、富山の高岡銅器・錫製品でおなじみの「高岡能作」さん。見ても聞いても使っても楽しい「日本海ライン」が出来ました!これまでも企画展などでご一緒することがありましたが、これからは年中一緒です。お互いに切磋琢磨して、いいものを広げていけるようがんばりたいと思います。

さて、5月の企画をお知らせいたします。4年ぶり、スペースたかもりさんでの個展です。
主宰する高森寛子さんとは、もう20年のおつきあい。これまで本当にお世話になってきました。

私がオフィスメーカーを退職後、輪島に帰郷してからすぐに出会うチャンスがありました。
そのころは、まだ漆器は創作しておらず、「輪島の木地屋、26、7歳の若造」として、「わたしは、こうしたい!」「わたしは、これをこう創る!」「ここが気に入らない!」「絶対!輪島を元気にしてやる!」などなど、いろんな人にくらいついていました。
お酒が入ると、大きな声で、「うお~!」とか・・・。
高森さんは、そんな私にたいして「にこにこ」と相手してくれました。

1996年東京・梅ヶ丘アートセンターさんで初めて個展をしてから、創り出す漆器を挟んでいろいろな交流を重ねてきました。雑誌取材を受けたり、情報交換したり、とんぼの本シリーズで漆の本を出版されたり、そうしているうち「スペースたかもり」がオープン。毎年新しい挑戦を企画にまとめていただき、漆をいろいろな分野へ広げるチャンスをいただきました。たのしい企画ばかりでした。

ときには、いろいろな方々からご指摘、ご意見をいただき、漆の世界はなんて難しいところがあるんやろう、、、、。と深く考えることもありました。はっきり言ってめげました。そんな中でも、高森さんも、私も相変わらず動き続けています。ほんものの漆を暮らしの中で使うことがどんなに気持ちよいことなのかを知ってもらうために。

今回は、特別企画「漆の器でフランス料理をいただく集い」を復活させます。
直径248ミリの蒔地仕上げの「高麗大皿」を参加者みなさんに使ってもらいます。
輪島の塗師・小林さんと3年かけて試行錯誤した「傷がつきにくい漆」=「蒔地」の強いけれども漆らしいみずみずしさ、優しさを実感して下さい。

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


桐本泰一「傷つきにくい漆/蒔地の器」 ~椀・鉢・皿・盆~ 新作も加えて

●日時 2009年5月15日(金)~23日(土) 11:00~18:00
 ※16日(土)14:30〜/17日(日)は休み/23日(土)〜16:00まで
●場所 スペースたかもり
    東京都文京区小石川5-3-15・302 〒112-0002
    TEL&FAX:03-3817-0654
輪島の桐本泰一さんを個展で初めてご紹介したのは10年前。以来、共に作業をしたり、それぞれの立場で動いたり・・・先日、この辺でお互い初心に戻ってみてもいいのでは、という話になりました。一昔前「漆でフレンチ!?」と驚かれ大人気になった”桐本作品でフランス料理をいだく集い”も再現。ご協力下さるのは、あの日と同じ『ル・ピラート』の須賀シェフです。
ところで、本展では、輪島地の粉と漆を掛け合わせる蒔地技法を桐本さんが独自に応用した『蒔地』の器たちを中心に展示いたします。表面硬度が高く、金属カトラリーの使用も可能な【漆】をお楽しみください。 2009年5月 高森寛子(DMより)


■特別企画:「蒔地の器でランチをいただく集い」
○5月16日(土)12:00「ル・ピラート」集合。13:30まで。
 その後、スペースたかもりの桐本展へどうぞ。
○参加費:3,000円(当日会場にてお支払い下さい)
○定員:25名(スペースたかもりへ電話でご予約をして下さい)
■桐本在廊日:15日終日/16日14:30~/22日14:30〜/23日~16:00まで



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