いつものうるし通信 第121号
2012.10.16


「携帯電話」
いまの暮らしでは、営業、企画、打ち合わせに欠かせない道具です。
特に私のような地方の零細工房が、少しのチャンスを活かすには、タイムリーな対応が不可欠。この便利な道具(?)を本格的に使い始めて約20年以上でしょうか。膨大な開発費がかけられ、半年ごとに新機種が出続けていますね。

私は1年10ヶ月前にスマートフォンを手にしましたが、1年でバッテリーが弱り、1日2、3回充電するようになりました。ドコモショップに相談にいくと、私のパソコンメールのチェックや通話回数が多いので、今のバッテリーでは持たないと・・・。提案を受けて、通信はタブレットで、通話はそれまでのスマホで、、という裏技を使っていました。しかし、これも限界。スマートフォンのバッテリー機能の弱さに我慢が爆発!!通話機能を従来の折りたたみ携帯電話に戻すことにしました。問題は1000件を超える電話帳データーの処理でしたが、ドコモで1機種2000件の電話帳機能をもつものがあったのです!でも機種選択の余地無し、、、。

よく考えると、私みたいな人間はもっとたくさんいるはずなのですが、みなさんどうしていますか??家族でドコモなので、25年以上MacユーザーなのにIPhoneが持ちにくい、、、。
使っている携帯の機能はどんどん新しいですよ!とPRしていますが、結局、私は単機能携帯と多機能タブレットの二つを「持たされている???」なんかこの「どうしようもないんです、、、」状態に我慢が限界にきています。

日本の伝統的なモノづくりは、長く使い、直しながら使い込む道具が基本だとおもいます。
ただ単に素材、技術を受け継ぐ伝承だけでなく、その時代に即した対応をしながら伝統は続きます。一個一万円を超える漆の汁椀などを買うときには少しの勇気がいると思いますが、その勇気を超えると、気持ちよい毎日が待っています。なんか、その勇気を超えるわかりやすさが必要ですね。携帯電話は便利だし、ほとんどの人にとって必要不可欠になっていますね。漆の器、小物も「ああ、いいもの持った!」「次は絶対ほしい!」と言われるようにしていきたいですね。

さて、名古屋市内初めての企画展です。
ぼちぼち実演もしています。特注漆家具などもご相談承ります。

また、東京ではIFFTに出展します。桐本木工所の職人である久保田啓介渾身の新作も登場です。
ぜひご覧下さい!!

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


名古屋三越 栄店 6階スタイルコート#6
「いつものうるし」~暮らしで使うために創られた輪島の塗り物~

●会期  平成24年10月17日(水)~23日(火) 10:00~19:00
●場所  名古屋三越栄店 6階スタイルコート#6
     052-252-3669
木目を活かす「拭き漆」、伝統的な本堅地「上塗」、さらには、金属のスプーンなどを使っても傷が付きにくい輪島キリモト独自の「makiji(蒔地)」、「千すじ」など幅広い漆の表現を名古屋の地で初めてご紹介いたします。ほか、漆布みせダイニングテーブル、キッチンチェア、桐のスツールや座椅子シリーズ、和紙や麻布を活かした漆のパネルなどをご紹介いたします。


■桐本泰一在店日:10月17日(水)~18日(木)、20日(土)~23日(火)
 ※19日(金)は不在となります。


東京ビッグサイト IFFT 「石川県デザインセンター」

●会期  平成24年10月17日(水)~19日(金) 10:00~18:00 ※最終日は17:00まで
●場所  東京ビッグサイト IFFT 東ホール 小間番号07-10



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