第17号 2007.08.26



皆様、この異常とも思える猛暑の中、いかがお過ごしでしょうか。
輪島は海に近いので、町中に風は吹きますが、7月後半より8月20日ごろまで暑かったですね。
暑すぎると、漆の乾きが悪くなるので困りました。

そんな中、私は8月6日より約10日ほど風邪をひきました。
のどの痛み、熱、鼻水、集中力もなく、、、、。
ばてちゃいました。
少し休みなさい!という警告だったのかもしれません。
海に入ることなく終わってしまった夏でした。

輪島キリモト三越店の川上が、夏休みを岩手県浄法寺で過ごしてきました。
国産漆を地場産業の一つにしている浄法寺。
漆掻きの見学、研修に5日間行ってきたのです。
とても有意義に過ごせたらしく、興奮のメールをもらいました。
次の上京時に、盛りだくさんの土産話を聞くのが楽しみです。

さて、9月はとらや東京ミッドタウン店・ギャラリーで企画が始まります。
これは、輪島キリモトが、とらや菓寮(喫茶)の拭き漆トレーや器などをオリジナル創作させていただいたことからご縁をいただき、今回企画展開催の運びとなりました。会期は2ヶ月半、前半と後半に分かれる、これまでにないほどのロングラン企画です。

意匠統括は建築家・内藤廣さん、トータルディレクションはサン・アドの葛西薫さん、フードコーディネーションは長尾智子さん。およそ480年の老舗とらやの若手社員さんが中心になってまとめられたお店は、和菓子を通して和に触れることができる場所。菓寮に加え、和の企画展を行うギャラリーを併設し、様々な作り手と共作した器なども販売しています。
ぜひご来場ください。

輪島キリモト・桐本木工所 桐本泰一


とらや東京ミッドタウン店・ギャラリー秋企画 うるし展「いつものうるし」

●会期
 前半:平成19年 9月 1日(土)~10月15日(月)
 後半:平成19年10月16日(火)~11月15日(木)
●時間 11:00〜21:00 (菓寮)ラストオーダー20:30
●会場 とらや東京 ミッドタウン店・ギャラリー
    東京ミッドタウン・ガレリア・B1階・11
    tel:03-5413-3541
●主催 とらや
●協力 輪島キリモト・桐本木工所

(小冊子より引用)
「とらや」では、菓寮(喫茶)の器や、店頭で菓子を美しく見せてくれる器として、漆器を毎日使用しています。漆黒の羊羹、色とりどりの生菓子、温かいお汁粉、冷たい葛切…。うるしと和菓子の関係は、日本という同じ土地で育まれてきた相性の良さから、お互いをとても素直に引き立てあっています。より美しく、より美味しくしてくれる漆器の素晴らしさを、私たちは常日頃感じています。
今回の「うるし展‐いつものうるし‐」では、想いの込められたていねいな仕事、うるしの特性や扱い方を、輪島キリモト(様)とともにご紹介します。和菓子に欠かすことのできないうるしの魅力をお伝えできるこの機会を、とても嬉しく思います。     とらや


桐本木工所は、明治時代、漆器店を営み、昭和の初めから漆器木地業を生業としています。3代目泰一が輪島キリモトを創設、木地から漆塗りまでこなす一貫生産も行うようになりました。
木や漆をはじめとした自然からの恵みを享受し、多くの職人が手作りの道具を大切に使いながら、丁寧な塗りを施して漆器は作られます。だからこそ、丈夫で長持ちし、傷が付いても塗り直せ、使い続けること
ができます。私たちの仕事は、環境にやさしいもの作りです。うるしが今の暮らしに再び馴染むことを願っています。     輪島キリモト 桐本泰一


【 前半の展示内容 】
●拭き漆のフローリングを展示台に(3000×2000ミリ)
●とらやオリジナルの汁椀の工程見本椀とその道具を展示
●とらやオリジナルの大椀をいろいろな漆仕上げで展示
●とらやオリジナルの拭き漆トレー、椀類、拭き漆和菓子切りや羊羹化粧箱
●輪島キリモトの器、小物
●菓寮の壁面に漆の小パネルを展示


■桐本泰一トークセミナー「うるしのはなし」
 10月2日(火)、3日(木) 10:30〜12:00/19:00〜20:30
・「うるしは使えるモノである!」約100年前の漆器なども使って、お話を聞いていただきます。輪島の柚餅子総本家中浦屋さんのご協力で「うるし茶」をサービスいたします。
ご質問なども受け付けます。
・募集は、9月1日より。とらや東京ミッドタウン店にて(TEL:03-5413-3541)



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