いつものうるし通信 第145号
2016.11.25
●銀座三越「うるしで迎えるお正月 」のご案内
●JR名古屋タカシマヤ「いつものうるし展」のご案内
●輪島キリモト・桐本泰一の徒然日記
銀座三越
うるしで迎えるお正月
2016年11月23日(水・祝)〜29日(火)
10:30-20:00
会 場:銀座三越7階 リミックススタイル/東京都中央区銀座4-6-16
お問合せ:03-3535-9615
桐本泰一在店日:23日(15:00から)、25日、27日、28日
上記以外は輪島キリモトスタッフが在店いたします。
ふだんの暮らしの中で、永く気持ちよく使ってもらえるようにと想いながら、輪島漆器産地内で受け継がれてきた素材や技術を用いて製作を続けています。
年末からお正月に活躍する木製品や漆の器をご紹介いたします。
JR名古屋タカシマヤ
いつものうるし展
2016年11月30日(水)〜12月6日(火)
10:00-20:00
会 場:JR名古屋タカシマヤ9階 キッチン&テーブルウェア
「暮らしの手技」ギャラリー/名古屋市中村区名駅1-1-4
お問合せ:05-566-8498(直通)
久保田啓介在店日:11月30日〜12月2日、桐本泰一在店日:12月2日〜6日
選び方、使い方、洗い方、しまい方、、、わかりにくいと思われている漆器。
輪島キリモトでは、和食だけではなく、洋食にも使えるような工夫もしています。
素地は天然木、補強に布を張ったり、漆と輪島の珪藻土をたっぷりと塗り込み、丈夫なモノを創ろうとチャレンジしています。そんな暮らしで気持ち良く使える木や漆の器が勢揃いします。
輪島キリモト 桐本泰一の徒然日記
2016年11月24日 能登のおいしい秋
11月6日からいよいよ「ズワイガニ」漁の解禁となりました。平成18年から石川県内の漁協では、県内で水揚げされたズワイガニを公募名「加能ガニ」と名付け、「加」(加賀)から「能」(能登)までが一つにまとまったブランド名として広く告知するようになりました。
ズワイガニの雄の漁期は、11月6日から翌年3月20日までなのですが、香箱ガニと呼ばれる雌は、資源保護のために、漁期は11月6日から12月29日と短いのです。雄は身も大きく、食べ応えもあり、甲羅のミソは珍味ですが、かなり高額なので、うちでは香箱ガニしか食べません。(笑)
香箱ガニの甲羅の中の内子は珍味中の珍味で、身は食べずこれしか食べない方もいるほどです。
私は12月後半まで長期出張が続くので、もう食べる機会がないかもしれませんが、寒い石川県、本当は冬が一番美味しいのですよ。
さて、秋から冬にかけて、現状の再確認、新しい商材の挑戦、その反応を次に繋げてみようと考え、お声がけいただいたお店からのチャンスを全てお引き受けしております。
金沢、姫路、横浜、東京高円寺、大阪難波、東京銀座、名古屋、岡山、福岡とスタッフとの力をあわせて、お客様と一番近い売り場に立って木や漆の説明をしていきます。
このスタイルで約25年間動いているのですが、いろいろなことがわかってきます。輪島漆器産地の朴木地屋から、木と漆の創作工房へと進む道の途中、「ああ、輪島塗というよりも、ほんものの漆がなんぞや、木はなんぞや、、、、、」ほとんど伝わっていないのではないか?!と実感し続けているのです。
売り場で一人一人のお客様の疑問、質問に答えることはできますが、北は北海道から南は沖縄まで、「漆」「漆器」「輪島塗」の名前を知っている方は多くとも、その内容を知っている方はとても少なく、これでは、行く先、本物の漆器は姿を消してしまうかもしれないという心配が先にたちます。
どうしたらよいか・・・・
「漆器」と「食べ物」「飲み物」を絡めた説明をすると、すごく説得力が増してきます。四季を通じて、多種多様な食べ物がある石川県、能登半島、、、、、その豊富でこだわりの飲食材を丁寧に創られた漆器に盛りつけるとより美味しそうに感じます。
店頭では写真をお見せすることになりますが、それをきっかけに一年を通じて一人でも多くのお客様を能登半島、輪島をご案内して、実感していただきファンになっていただく活動も続けていきます。それが、次への世代にも繋がっていく動きだと信じているからです。
▲ズワイガニ▲香箱ガニ