その1・木材〜木地編
輪島で育った「職人」と「ヒノキアスナロ」から生まれる名刺入れ。
何十年も落ち着かせた木材を保管している倉庫は、まさに宝の山!
この中から、名刺入れにふさわしい輪島の地元材である「ヒノキアスナロ」を選び、
製材するところから始まります。
10個の細かいパーツを組み合せてつくる名刺入れの木地。
ベテランの職人が、スピーディーかつ正確に作業をしていきます。
それぞれのパーツが完成したら、「本体」と「蓋」それぞれ組んで接着をします。
面取りなどの細かい部分は、鉋(かんな)や鑿(のみ)を使って手作業で、、、。
木地の状態でも美しい名刺入れ。木地が出来たら、次は漆塗り担当の職人の出番です。
その2・下地〜完成編
「布着せ」と「輪島地の粉」と「漆」でタフに仕上げます。
全体にたっぷりと生漆(きうるし)を染み込ませる「木地固め(きじがため)」を行います。
その後「本体」と「蓋」の側面、「本体」の立ち上がり部分に漆で布を張り、補強をします。
珪藻土を焼成粉末にした「輪島地の粉」と漆を混ぜて下地塗りをします。
「本体」の立ち上がり部分に和紙を張ることで、適度な摩擦が生じ「蓋」が抜けにくくなるのです。
「輪島地の粉」と漆を掛け合わせる「蒔地技法(まきじぎほう)を施し、漆を塗り重ねて完成。
この「蒔地技法」を行うことで、表面硬度が高くなり、傷のつきにくい名刺入れとなるのです。
実用性とデザイン性を兼ね備えた名刺入れは、良き相棒となってくれること間違いなし!
使い込むことで色艶が増し、自分だけの名刺入れへと変化する、愛おしいアイテムです。
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